MCT オイルでDeli風サラダ

妊活さん・妊婦さんへのおすすめレシピ

中鎖脂肪酸のMCTオイルは、すばやくエネルギーになり、体脂肪として溜め込みづらいという特徴があります。

カロリーは他の油とほぼ同じで高カロリーですので、効率良いエネルギー源となります。特につわりで食べられない妊婦さんのエネルギー補給としてもオススメです。

今日は、そんなMCTオイルを使い、ちょっとオシャレなDeli風サラダのレシピをご紹介します。2種類とも、酸味を使うので減塩につながり、妊娠高血圧症候群やむくみの予防にもオススメです。

  • ブロッコリーとグレープフルーツのMCTオイルサラダ*

【材料2人分】

  • ブロッコリー・・・・・・・・1/2房
  • グレープフルーツ・・・・・・1/2個
  • 塩・・・・・・・・・・・・・少々
  • MCT オイル・・・・・・・・大さじ1

(1人分エネルギー:81kcal ・ たんぱく質:2.4g ・ 葉酸:109μg ・ 塩分:0.5g)

【つくり方】

  • ブロッコリーは、小房に分けて沸騰したお湯で2〜3分茹でてザルにあげて水気を切っておきます。
  • グレープフルーツは皮をむき、薄皮もむいて中身を取り出しておきます。
  • ボウルにMCT オイルと塩を入れてよく混ぜ合わせます。
  • ③にブロッコリーとグレープフルーツを入れ軽く混ぜて完成です。
  • Point
  • ブロッコリーはビタミン豊富な緑黄色野菜。MCTオイルと一緒に摂取することで、βカロチンを効率良く摂取できます。
  • また、妊活さんや妊婦さんに欠かせない「葉酸」もたっぷり摂れます!
  • グレープルフーツの酸味で、つわり中でもさっぱり食べられます。

*スナップエンドウとゆで卵のMCTオイルヨーグルトソースサラダ〜

【材料2人分】

  • スナップエンドウ・・・・・・・・1パック
  • ゆで卵・・・・・・・・・・・・・1個

《MCTオイルヨーグルトソース》

  • 無糖ギリシャヨーグルト・・・・・50g
  • MCT オイル・・・・・・・・・・大さじ1
  • 塩、ブラックペッパー・・・・・・適量

(1人分エネルギー:130kcal ・ たんぱく質:5.7g ・ 塩分:0.6g)

【つくり方】

  • スナップエンドウは、スジ取りをして、沸騰したお湯で2〜3分茹でてザルに取っておきます。
  • ゆで卵は殻をむき、8等分くらいに切っておきます。(お好みの大きさでOK)
  • ボウルや深めの器に、ヨーグルトとMCTオイル、塩、ブラックペッパーを入れて泡立て器でよく混ぜます。
  • スナップエンドウと③のソースを和えて、切ったゆで卵をかるく混ぜます。
  • 器に盛り、お好みで上からブラックペッパーをかけて完成です!
  • Point
  • ヨーグルトは、水分の少ないギリシャヨーグルトがオススメです。

通常のヨーグルトを使用する場合は、水分が多めになります。

  • 卵・ヨーグルトでたんぱく質も摂取できるサラダです。
  • MCTオイルを入れることにより、オイル感が出るので、マヨネーズに負

けない美味しさです♪

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NPO法人 にこにこmama’s

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MCT オイル×小松菜

妊活さん・妊婦さんへのおすすめレシピ

中鎖脂肪酸のMCTオイルは、すばやくエネルギーになり、体脂肪として溜め込みづらいという特徴があります。

アスリートにも使われていたり、幅広い方に使われている油です!

また、すぐにエネルギーとして使われるため、食欲のないつわり中の妊婦さんの大事なエネルギー源としても役立ちます!

加熱調理には向かないので、炒め物や揚げ物はできませんが、かけたり・和えたりとで、いろいろな使い方ができますよ。

今日は、MCT オイルと妊活さん・妊婦さんにとって大事な「葉酸」もたくさん摂れる小松菜を使ったレシピをご紹介しますね。

  • 小松菜の栄養*

小松菜は、βカロチンが豊富な緑黄色野菜です。

胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できる「葉酸」が豊富。

骨や歯の形成に欠かせない「カルシウム」も豊富。

他、不足しやすい「鉄」も小松菜には多く含まれています。

βカロチンを効率的にとるためには「油」が必要です。

今日ご紹介するレシピは「MCTオイル」を使いますので、カロチンの吸収率もアップします。効率よく栄養をとるためにもオススメメニューです!

  • 小松菜と鯖缶の塩昆布MCT オイル和え*

【材料2人分】

  • 小松菜・・・・・・・・1袋
  • 鯖缶・・・・・・・・・1缶(小さめ)
  • 塩昆布・・・・・・・・ひとつまみ
  • MCT オイル・・・・・大さじ1

(1人分エネルギー:197kcal ・ たんぱく質:16.3g ・ 葉酸:387μg ・ 塩分:1.0g)

【つくり方】

  • 小松菜は、沸騰したお湯で1〜2分さっと茹でて冷水に取り、水気を絞り、食ベやすい長さに切っておきます。
  • 鯖缶をボウルや大きめの器に入れ、①の小松菜塩昆布、MCTオイルを入れて軽く混ぜ合わせます。
  • 器に盛って完成です!
  • Point
  • 小松菜にも豊富なカルシウムですが、鯖缶もカルシウムが豊富!
  • 骨や歯は、カルシウムだけでなく「ビタミンD」も大事。鯖にはこのビタミンDが多く含まれています。
  • 塩昆布を使うことで、調味料いらず!

*小松菜のなめらか白和え〜MCTオイルがけ〜

【材料2人分】

  • 小松菜・・・・・・・・1袋
  • 絹ごし豆腐・・・・・・1/2丁(150g)
  • すりごま・・・・・・・大さじ1・1/2
  • きび砂糖・・・・・・・小さじ2
  • しょうゆ・・・・・・・大さじ1
  • MCT オイル・・・・・大さじ1

(1人分エネルギー:88kcal ・ たんぱく質:7.9g ・ 葉酸:159μg ・ 塩分:1.3g)

【つくり方】

  • 小松菜は、沸騰したお湯で1〜2分さっと茹でて冷水に取り、水気を絞り、

食べやすい長さに切っておきます。

  • 絹ごし豆腐の水をかるく切って、ボウルに入れます。豆腐がなめらかになるように、泡立て器でよく混ぜます。
  • きび砂糖としょうゆをよく混ぜ合わせておき、②に加えます。すりごまも加えてよく混ぜ合わせます。
  • ①の青菜を③の白和えベースに合わせてかるく和えます。
  • 器に盛って上からMCT オイルをかけて完成です!
  • Point
  • 豆腐は、良質な植物性のたんぱく源。動物性に比べて脂質も少なくコレステロールの低下作用もあります。また、エネルギーを作る助けをしたり、ホルモンの分泌に関与していて不足しがちなミネラルのマグネシウムも多く含まれます。
  • きび砂糖は、精製度が低いので白砂糖に比べてミネラル分が多くおすすめです。もちろん、白砂糖でもお作りいただけます。

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お肌の乾燥と栄養

冬は特に、乾燥する時期ですよね。空気も乾燥しているので、お肌も体も乾燥しがちです。

実は乾燥には水分だけでなく栄養も大事なのです!今日は、乾燥しがちな時期に特に摂ってほしい栄養についてお伝えしていきますね。

*乾燥に負けないお肌をつくる栄養

  • たんぱく質

お肌をつくるもとになります。

肉類・魚介類・卵・大豆製品に多く含まれています。            

 同じたんぱく質に分類されるものでも、それぞれ含まれている栄養素が違い

 ます。ですので、お肉を食べるときには同じお肉ばかりにならないように・ 

 またお肉・お魚・大豆製品と偏ることなくバランス良く食べることも大事で

 すよ。

  • 脂質

細胞膜の成分です。もちろん肌細胞の細胞膜も脂質で出来ています。

脂質は悪者に思われがちですが、お肌にも欠かせない大事な栄養素です。

脂質の中でも、魚油や亜麻仁油、えごま油に多く含まれているオメガ3系を積極的に摂るようにしましょう。

  • ビタミンA

皮膚や粘膜の潤いをキープします。

レバー、牛肉、うなぎ、にんじん・かぼちゃ・ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれています。(動物性のビタミンAは、特に妊婦さん・妊活さんは摂りすぎないようにしてください。緑黄色野菜のビタミンAは大丈夫です)

ビタミンAは、脂溶性ビタミンで油脂に溶けるため、油を用いた調理法にすることで吸収率が上がります。ですので、緑黄色や野菜を食べるときには、オイル入りのドレッシングをかけたり、油で炒めたり、マリネなどして食べると良いですよ。

  • ビタミンE

高い抗酸化作用があり、アンチエイジングのビタミンです。

血行の促進にもつながります。

アーモンドなどのナッツ類、アボカドなどに多く含まれています。

  • ビタミンB2・B6

ビタミンB2:糖質・脂質・たんぱく質の代謝を助けます。

  • ビタミンB6:たんぱく質の代謝を助けます。

新陳代謝を活発にしてくれるビタミンです。

豚肉、レバー、卵、納豆、などに多く含まれています。

  • ビタミンC

コラーゲンの生成に欠かせません。たんぱく質を一緒に摂ってあげることで、コラーゲンの生成を促します。

野菜・果物・芋類に多く含まれています。

  • 亜鉛

たんぱく質の代謝を促してくれます。

また、妊活中の男性にも女性にも欠かせないミネラルの一つです!

牡蠣・レバー・牛肉などに多く含まれています。

バランスよく栄養をしっかりと摂り、乾燥に負けないお肌を目指しましょう!!

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中鎖脂肪酸・MCTオイルと慢性腎臓病(CKD)

前回の記事で、中鎖脂肪酸(MCTオイル)は、摂取してからすぐにエネルギーになりやすく、体脂肪として蓄積されにくい油であることをお伝えしました。

今日は、MCTオイルが慢性腎臓病の食事によく使われていることをお伝えしていきますね。

  • MCTオイルの特徴

中鎖脂肪酸(MCT)は、すぐに体内で吸収されてエネルギーとして代謝されるため、中性脂肪として体内に蓄積されにくいという特徴を持っています。

今はよく耳にする「MCTオイル」ですが、実は昔から、このMCT オイルは医療現場で使われているのです。

  • MCTオイルと慢性腎臓病(CKD)

MCTオイルは、摂取すると肝臓に運ばれてすぐにエネルギーとして使われます。

その特徴から、MCTオイルは昔から医療現場でも使われています。

そのひとつに慢性腎臓病(CKD)があります。

慢性腎臓病(CKD)の患者さんの食事療法は、たんぱく質の制限がありながらも必要なエネルギーは確保しなければなりません。

たんぱく質の摂りすぎは、腎臓に負担をかけてしまいます。腎臓に負担がかからないようにするために、たんぱく質の制限があるのです。

たんぱく質を多く含むものには、お肉(鶏・豚・牛など)、魚介類、卵、乳製品などがあります。どれもカロリーを確保するためには大事なものになりますので、たんぱく質を減らしてしまうとどうじてもエネルギー(カロリー)不足になってしまい栄養不足につながってしまいます。エネルギー不足は、体内のたんぱく質が分解されてしまうので、しっかりとエネルギー確保が必要なのです。

そこで、たんぱく質を含まない糖質や油でエネルギーアップにするのです。

油は、糖質よりも1gあたりのカロリーが高いので、効率良いエネルギー源になります。

中でもMCTオイルは、サラダオイルなどと炭素鎖の長さが違い、消化吸収がとても早く体内ですぐにエネルギーに変わるため、体内に脂肪として蓄積されにくい特徴からも、患者さんに使われています。

糖質でエネルギーを摂ると、糖質が多くなってしまったりと糖尿病の患者さんにとっては食事のコントロールが難しくなってしまいます。ですので、すぐにエネルギー補給につながるMCTオイルが使われているのです。

適切な食事療法を進めていくためにも、MCTオイルは大事な役割をしているのですね!

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MCT オイルを使った 管理栄養士オススメドレッシングレシピ

すばやくエネルギーになり、ダイエット効果もあるMCT オイル。

加熱調理には向かないので、炒め物や揚げ物はできませんが、かけたり・和えたりとで、いろいろな使い方ができます!

まずは・・・ドレッシングシリーズを。

ドレッシングの作り方は、全部の材料を混ぜるだけです♪

市販のドレッシングを混ぜるだけ簡単MCT オイルのドレッシングに変えてみませんか?

  • MCTオイルの和風ドレッシング*
  • MCTオイル・・・・・・大さじ2
  • 酢・・・・・・・・・・・大さじ1
  • しょうゆ・・・・・・・・大さじ1強
  • 砂糖・・・・・・・・・・ひとつまみ
  • いりごま・・・・・・・・大さじ1

(エネルギー:216kcal (全量))

*MCTオイルのレモンハーブドレッシング*

  • MCTオイル・・・・・・・・・大さじ2と1/2
  • レモン汁・・・・・・・・・・・大さじ1と1/2
  • ハーブソルト・・・・・・・・・少々

(エネルギー:141kcal (全量))

*MCTオイルのバルサミコドレッシング*

  • MCTオイル・・・・・・・・・大さじ2
  • バルサミコ酢・・・・・・・・大さじ1
  • しょうゆ・・・・・・・・・・大さじ1
  • にんにく(おろし)・・・・・小さじ1/4
  • 塩・こしょう・・・・・・・・・・・少々

(エネルギー:166kcal (全量))

  • MCTオイルの和風ジンジャードレッシング
  • MCTオイル・・・・・・・・・大さじ2
  • しょうゆ・・・・・・・・・・・・大さじ1
  • 酢・・・・・・・・・・・・・・大さじ1
  • しょうが(おろし)・・・・・・小さじ1/2
  • 砂糖・・・・・・・・・・・・・ひとつまみ

(エネルギー:161kcal (全量))

  • MCTオイルの塩麹ドレッシング
  • MCTオイル・・・・・・・・・大さじ2
  • 塩麹・・・・・・・・・・・・大さじ1
  • 酢・・・・・・・・・・・・・大さじ1
  • こしょう・・・・・・・・・・少々

 (エネルギー:154kcal (全量))

  • 角ゆばと春菊のサラダ*

冬に美味しい春菊。お鍋で食べるイメージが強いですがサラダでそのまま食べても美味しいのですよ。

【材料(2人分)】

  • 春菊・・・・・・1〜2株
  • レタス・・・・・1/3個
  • にんじん・・・・30g
  • エリンギ・・・・1パック
  • 角ゆば(木綿豆腐でOKです)・・・・・150g
  • 上記のお好みのドレッシング

【作り方】

  • 春菊、レタスはよく洗い食べやすい大きさに切り、水気を取っておきます。

にんじんは、洗って皮をむき千切りにします。

  • エリンギは、食べやすい大きさに切り縦に裂いてトースターまたはグリルで焼いておきます。
  • 豆腐は食べやすい大きさの角切りにします。
  • お皿に盛り付けて、お好みのドレッシングをかけて完成です!

(1人分エネルギー:83kcal ・ たんぱく質:7.3g ・ 炭水化物: 7.1g  ドレッシングを除きます)

  • Point
  • 大根や水菜、白菜などお好みの野菜を使ってOKです。
  • 春菊・にんじんは緑黄色野菜でβカロチン豊富。油と一緒に摂取することでカロチンの吸収率が上がります!
  • ゆば(豆腐)を入れることでたんぱく質も摂取できます。

ドレッシングは、生野菜はもちろん、温野菜にかけたり魚やお肉を焼いた上にソースとしてかけても美味しいですので、お好みの料理に使ってみてくださいね。

MCTオイルは、すぐにエネルギーになるからといっても、いくら摂取していいわけではありません。もちろん摂りすぎはカロリーオーバーにもつながりますし、下痢や腹痛なども起こしてしまいます。

他の油と同じですが、摂りすぎには注意して上手に日々の食事に取り入れていきましょうね。

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MCTオイルのさまざまな特徴

MCT オイルは中鎖脂肪酸100%で、すぐにエネルギーになり体に体脂肪として溜め込まれづらいのでダイエットにもオススメということをお伝えしました。

それ以外に、MCTオイルは他の油とどのような点に違いがあるのでしょう?

今日はMCTオイルとその他の油を比べてみたのでお伝えしていきますね。

  • 消化・吸収の違い

これは、前の記事でも書きましたが、MCTオイルは体内ですぐにエネルギーとして代謝されます。 他の油の消化・吸収とどのように違うのでしょうか? わかりやすく表してみるとこのようになります。

長鎖脂肪酸は、肝臓で吸収されるまでにたくさんの過程があることがわかります。中鎖脂肪酸は消化吸収が早いというのは、ミセル()を形成せず吸収されてすぐに肝臓に運ばれます。そしてすぐにエネルギーとして使われやすいのです。

消化吸収のスピードは、長鎖脂肪酸と比べると4〜5倍も早いようです。かなり違いますよね。

また、その分消化の負担が少ないのです。

  • 油の種類と調理での使い方

油には、加熱調理に向くものと向かないものがあります。MCTオイルはどうなのでしょうか?

加熱に向く・向かないものは、「発煙点」でも見ることができます。

発煙点とは、その字のごとく、油脂を加熱していくときに煙が発生する温度のことです。

発煙点
MCTオイル 150℃弱
亜麻仁オイル 107℃
エクストラバージンオリーブオイル 160℃
ココナッツオイル 177℃
ラード 182℃
キャノーラ油 204℃
ごま油 210℃
グレープシードオイル 216℃
バージンオリーブオイル 216℃
コーン油 232℃

発煙点が低いものは、加熱調理には向かず、高いものは揚げ物など温度が高くなり調理にも使える油脂になります。

また、精製されているほど発煙点は高くなっていることも多いです。

また、酸化した油脂は発煙点も低くなるため、古くなったり酸化した油には注意が必要ですね。

  • MCTオイルは加熱しないで使おう

上記の表からもわかるように、MCTオイルは発煙点が150℃以下と低いため、加熱調理には向きません。もちろん、それよりも低い亜麻仁油も加熱調理には向きません。

お味噌汁や飲み物に混ぜたり、サラダにかける・和えもの などで使うと良いですよ。 

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中鎖脂肪酸・MCTオイルとダイエットについて

前回の記事で、中鎖脂肪酸(MCTオイル)は、摂取してからすぐにエネルギーになりやすく、体脂肪として蓄積されにくい油であることをお伝えしました。

ということは、ダイエットにも良いということですよね!

今日は、ダイエットとMCTオイルの関係についてお伝えしていきます。

  • MCTオイルの特徴

中鎖脂肪酸は、すぐに体内で吸収されてエネルギーとして代謝されるため、中性脂肪として体内に蓄積されにくいという特徴を持っています。

ココナッツオイルが一時期、ダイエットに良いとブームになりましたよね。これはココナッツオイルに中鎖脂肪酸が多く含まれていることによります。

ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を約60%含みますが、MCTオイルは中鎖脂肪酸100%になります!

ココナッツオイルよりも中鎖脂肪酸の効果を受けやすいということですね。

  • MCTオイルとカロリー

ダイエットで、カロリーを気にしている方も多いのではないかと思います。

そうなると、MCTオイルは油なのに他の油に比べるとカロリーは低いの?と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

残念ながら(?)基本的にはどの油もカロリーは同じです。

一般的によく使われている植物油(オリーブオイル・ごま油・大豆油・コーン油など)は、100gあたり921kcal。

ココナッツオイルも同じで、100gあたり921kcal。

気になるMCT オイルは100gあたり900kcalとなり、他の油ともあまり変わらないですね。

  • MCTオイルの上手な摂り方

MCTオイルも油で、他の油と同じようにカロリーはとても高いものになります。 いくら体脂肪として蓄積されづらい・ダイエットに良いといっても今まで使っている脂質の量はそのままでMCTオイルを追加したり、MCTオイルをたくさん摂取しているとカロリーオーバーになりダイエットの逆効果になってしまいますので、摂り方や量には気をつけなければなりません。

ですので、いつもとっている油の量を減らしたり、揚げ物や脂質の多い食べ物(特に動物性のお肉の脂)を控えてその分をMCTオイルで置き換えて摂取するという摂り方がダイエットに良いですよ。

栄養バランスで、偏らず食べましょうという言葉と同じように、良いからといってそればかり摂取することは避けて、上手に取り入れていきましょう。

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長鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸について

前回、脂質には、動物性に多い飽和脂肪酸と、植物性と魚油に多い不飽和脂肪酸があるということをお伝えしました。

そのほかに、油脂は脂肪酸の長さにより3つの分類に分けられることができます。

今日は、脂肪酸の長さについてお伝えしていきますね。

  • 脂肪酸の長さによる油脂の違い

脂肪酸は、炭素を含む分子構造になります。その炭素の結合と鎖の長さの違いによって3つに分けることができます。

一般に炭素数が4以下の脂肪酸を「短鎖脂肪酸」

炭素数が6〜12の脂肪酸を「中鎖脂肪酸」

炭素数が14以上の脂肪酸を「長鎖脂肪酸」 と分類されています。

「短鎖脂肪酸」・・・酢、牛乳や乳製品 など

「中鎖脂肪酸」・・・ココナッツオイル、パーム核油など

「長鎖脂肪酸」・・・ラード、牛脂、魚油、オリーブオイル、えごま油、大豆油

          など、ほとんどの油脂が長鎖脂肪酸になります。

上記にも書きましたが、ココナッツオイルは、『中鎖脂肪酸』を多く含みます。

ココナッツオイルは、「エネルギーとしてすぐに使われる」「体に蓄積されづらいから太らない」などダイエットに効果的という事を聞いたことがあるかもしれません。

これは、中鎖脂肪酸の特性なのです!

中鎖脂肪酸は、Medium-Chain Triacylglycerolsと言い、略してMCTと言います。

*中鎖脂肪酸含有量

ココナッツオイル・・・約60%

牛乳・・・約8%

MCTオイル・・・100%

ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸だけではなく

中鎖脂肪酸のMCTオイルは、そのままのMCTオイルなのですよね!

*中鎖脂肪酸の働き

消化・吸収が早いため、すぐにエネルギーに変わります。  (長鎖脂肪酸の場合は、体内で吸収されて体脂肪として蓄積されて必要な時に使われます)

ということは、体脂肪になりづらいということですね!

だから、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルは、体に蓄積されづらいと言われてブームになったのです。

そんな中鎖脂肪酸だけの『MCTオイル』が今注目されています。

それは次の記事でアップしていきますね。

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油の種類と特徴について

今、たくさんの種類の油が存在していて、スーパーの棚にも「キャノーラ(なたね)油」「オリーブオイル」「ごま油」「グレープシードオイル」「米油」「大豆油」「亜麻仁油」「えごま油」「コーン油」「紅花油」「アボカドオイル」「ココナッツオイル」・・・など様々な種類が並んでいますよね。

そのほか、ラードやヘッド、バターや魚油など、肉や魚など動物性の油脂もあります。

「MCTオイル」という油もありますが、このMCTオイルのお話をしていく前に、今日は、まず油脂についてお伝えしていきますね。

  • 油と脂の違い

"あぶら"といっても、「油」と「脂」2つの漢字があります。指しているものが違うのですよ。常温で液体状になっているものを「油」、常温でも固まるものを「脂」と一般的に分けられています。

植物性の油は、常温で液状ですので「油」となり、動物性のラード(豚の脂)やヘッド(牛脂)、バターは常温で固体なので「脂」という風に使い分けられています。

  • 脂質の働き

・どの油も大きなエネルギー源となります。(炭水化物とたんぱく質は1gあ 

 たり4kcalの熱量ですが、脂質は1gあたり9kcalと倍以上の熱量があり 

 ます)

  • 脂溶性ビタミンの吸収に欠かせません。
  • 細胞膜の成分になっています。
  • 体温の保持・調節機能に関わっています。
  • ホルモンの材料になります。
  • 脳や神経の働きを保ちます。
  • 肌や髪のうるおいを守る働きをしています。
  • 油脂のカロリー

基本的にはどの油もカロリーは同じ100gあたり921kcalと高エネルギーです。(バターは745kcal、ラードは941kcal、牛脂は940kcal いずれも100gあたり)

また、MCT オイルは100gあたり900kcalとなります。

どの油もほぼ変わらずエネルギーは高いですね! 

  • 脂質の種類(代表的なもの)

・飽和脂肪酸・・・肉の油、バター、ココナッツオイル、MCTオイル

  ・不飽和脂肪酸・・・オメガ3系:亜麻仁油、えごま油、魚油

      ・・・オメガ6系:コーン油、サラダ油、ごま油

      ・・・オメガ9系:オリーブオイル、アボカドオイル

動物性油脂には飽和脂肪酸が多く、植物性の油は不飽和脂肪酸が多いという特徴があります。お魚も動物性ですが、よく耳にする「DHA」や「EPA」といった不飽和脂肪酸が多いのです。

お肉の脂・飽和脂肪酸は摂りすぎるとコレステロールを上げたり健康によくないですが、不飽和脂肪酸・特にオメガ3系はコレステロールを下げたり健康に良い働きをしてくれますので偏らず摂りたいですよね。

でも・・・飽和脂肪酸でもココナッツオイルやMCTオイルはダイエットに良いと聞いた事が・・・? という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

次回、その飽和脂肪酸の部分についてお伝えしていきたいと思います!

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MCT 点滴

近年話題となっているMCTオイルは、 Medium Chain Triglyceride の頭文字をとったもので、日本語では注さ脂肪酸と呼ばれています。

多くの食品油は、長鎖脂肪酸(LCT)でできています。長鎖脂肪酸は、体内で吸収された後、体脂肪として蓄積され、必要に応じてエネルギーとして燃焼されていきますが、体内に過剰に蓄積されることにより肥満となり、メタボリックシンドロームを引き起こします。

一方、中鎖脂肪酸は、鎖の長さが長鎖脂肪酸に比べ約半分であるため消化吸収が早く、門脈から直接肝臓に運ばれて速やかにエネルギーに変わります。また、体内でケトン体に変わりやすいのも特徴です。

医療用では、「MCTオイル」という中鎖脂肪酸を97%含む油が使用されており、手術後の栄養管理や低栄養患者さんの栄養補給、また小児のてんかん治療食(ケトン食)などの医療用食品として、長年使用されてきました。

当院では、より高濃度に中鎖脂肪酸を含む MCT 点滴を用い、肥満や糖尿病あるいは経口での栄養摂取が難しくなったがん患者様への栄養供給など、生活習慣病の改善からがん治療への応用していきます。