今、たくさんの種類の油が存在していて、スーパーの棚にも「キャノーラ(なたね)油」「オリーブオイル」「ごま油」「グレープシードオイル」「米油」「大豆油」「亜麻仁油」「えごま油」「コーン油」「紅花油」「アボカドオイル」「ココナッツオイル」・・・など様々な種類が並んでいますよね。
そのほか、ラードやヘッド、バターや魚油など、肉や魚など動物性の油脂もあります。
「MCTオイル」という油もありますが、このMCTオイルのお話をしていく前に、今日は、まず油脂についてお伝えしていきますね。
- 油と脂の違い
"あぶら"といっても、「油」と「脂」2つの漢字があります。指しているものが違うのですよ。常温で液体状になっているものを「油」、常温でも固まるものを「脂」と一般的に分けられています。
植物性の油は、常温で液状ですので「油」となり、動物性のラード(豚の脂)やヘッド(牛脂)、バターは常温で固体なので「脂」という風に使い分けられています。
- 脂質の働き
・どの油も大きなエネルギー源となります。(炭水化物とたんぱく質は1gあ
たり4kcalの熱量ですが、脂質は1gあたり9kcalと倍以上の熱量があり
ます)
- 脂溶性ビタミンの吸収に欠かせません。
- 細胞膜の成分になっています。
- 体温の保持・調節機能に関わっています。
- ホルモンの材料になります。
- 脳や神経の働きを保ちます。
- 肌や髪のうるおいを守る働きをしています。
- 油脂のカロリー
基本的にはどの油もカロリーは同じ100gあたり921kcalと高エネルギーです。(バターは745kcal、ラードは941kcal、牛脂は940kcal いずれも100gあたり)
また、MCT オイルは100gあたり900kcalとなります。
どの油もほぼ変わらずエネルギーは高いですね!
- 脂質の種類(代表的なもの)
・飽和脂肪酸・・・肉の油、バター、ココナッツオイル、MCTオイル
・不飽和脂肪酸・・・オメガ3系:亜麻仁油、えごま油、魚油
・・・オメガ6系:コーン油、サラダ油、ごま油
・・・オメガ9系:オリーブオイル、アボカドオイル
動物性油脂には飽和脂肪酸が多く、植物性の油は不飽和脂肪酸が多いという特徴があります。お魚も動物性ですが、よく耳にする「DHA」や「EPA」といった不飽和脂肪酸が多いのです。
お肉の脂・飽和脂肪酸は摂りすぎるとコレステロールを上げたり健康によくないですが、不飽和脂肪酸・特にオメガ3系はコレステロールを下げたり健康に良い働きをしてくれますので偏らず摂りたいですよね。
でも・・・飽和脂肪酸でもココナッツオイルやMCTオイルはダイエットに良いと聞いた事が・・・? という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次回、その飽和脂肪酸の部分についてお伝えしていきたいと思います!
あなたのかかりつけ栄養士
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