前回、脂質には、動物性に多い飽和脂肪酸と、植物性と魚油に多い不飽和脂肪酸があるということをお伝えしました。
そのほかに、油脂は脂肪酸の長さにより3つの分類に分けられることができます。
今日は、脂肪酸の長さについてお伝えしていきますね。
- 脂肪酸の長さによる油脂の違い
脂肪酸は、炭素を含む分子構造になります。その炭素の結合と鎖の長さの違いによって3つに分けることができます。
一般に炭素数が4以下の脂肪酸を「短鎖脂肪酸」
炭素数が6〜12の脂肪酸を「中鎖脂肪酸」
炭素数が14以上の脂肪酸を「長鎖脂肪酸」 と分類されています。
「短鎖脂肪酸」・・・酢、牛乳や乳製品 など
「中鎖脂肪酸」・・・ココナッツオイル、パーム核油など
「長鎖脂肪酸」・・・ラード、牛脂、魚油、オリーブオイル、えごま油、大豆油
など、ほとんどの油脂が長鎖脂肪酸になります。
上記にも書きましたが、ココナッツオイルは、『中鎖脂肪酸』を多く含みます。
ココナッツオイルは、「エネルギーとしてすぐに使われる」「体に蓄積されづらいから太らない」などダイエットに効果的という事を聞いたことがあるかもしれません。
これは、中鎖脂肪酸の特性なのです!
中鎖脂肪酸は、Medium-Chain Triacylglycerolsと言い、略してMCTと言います。
*中鎖脂肪酸含有量
ココナッツオイル・・・約60%
牛乳・・・約8%
MCTオイル・・・100%
ココナッツオイルは、中鎖脂肪酸だけではなく
中鎖脂肪酸のMCTオイルは、そのままのMCTオイルなのですよね!
*中鎖脂肪酸の働き
消化・吸収が早いため、すぐにエネルギーに変わります。 (長鎖脂肪酸の場合は、体内で吸収されて体脂肪として蓄積されて必要な時に使われます)
ということは、体脂肪になりづらいということですね!
だから、中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルは、体に蓄積されづらいと言われてブームになったのです。
そんな中鎖脂肪酸だけの『MCTオイル』が今注目されています。
それは次の記事でアップしていきますね。
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